2010/11/16
こんにちは。
社長の荒川です。
前回のブログで書きましたように、
先日14日(日)、富山美術倶楽部にて、
表千家同門会の県支部茶会にて「薄茶席」を担当しました。
富山美術倶楽部の2階大広間です。
戦後の茶道人口の増加に伴い、
1席あたり30名~50名が茶席に入る「大寄せ茶会」が主流になっています。
このような広間で、1席につき30分~40分程度の所要時間でもって、
1日に10席ほど、400名~500名のお客様に、
お茶とお菓子をお出しします。
茶席の床には、掛け軸・お花・香合(お香を入れる容器)を飾ります。
(右側の黒塗りの脇床の上に置いてあるのが、香合です。)
利休以降の「侘び茶」は、3名~5名のお客様を、
4時間の時をかけて、懐石料理や濃茶・薄茶でもてなす形をとっています。
お湯を沸かす為の炭点前(香合を使います。)・懐石を初座とし、
初座には、床に掛け軸だけが飾られます。
その後、一旦退席いただき・・・
掛け軸を仕舞って、替わりに花を床に飾り、
濃茶・薄茶でおもてなしします。(後座といいます。)
脇床に袱紗を敷いて香合を飾ります。
おそらく、ここら辺りのことを集約して、
「大寄せ茶会」では、初座・後座の双方で使う物を飾るのだと思います。
お茶を点てる点前座からの写真です。
小さな屏風(風炉先屏風)の向こう側から、ずらりとお客様が座られます。
11月から翌年4月までは、畳を切って「炉」を開きます。
今回の茶会のタイトルは「開炉の茶会」。
その年の初夏に摘んだ「茶葉」を初めて使う時季と重なることもあって、
「お茶の世界のお正月」として、祝いの気分の道具を使います。
「茶会②」に続きます・・・・