荒栄ブログ

ソウル2012②

2012/11/21


今回お目当ての「雲?宮」。
韓国の伝統木造建築物は、日本と兄弟のように似ていますが・・・
やはり、細部・・・
例えば、軒先を見るだけでも、いろいろな違いがあります。
左側のレンガ積み(四角い)は、
オンドル(床下に煙を通す床暖房)の煙突です。

煙突の反対の面を見ると・・・
床下(写真の左下)にオンドルの焚口が見えます。

中国の吉祥文で飾られた塀。
近くの「景福宮」も亀甲文などの吉祥文で塀が飾られていました。

天井・壁・床すべてが紙貼りになっている部屋。
冬暖かく、柔らかな光が溢れる明るい空間。
静かに書物を読み、筆を走らせ、
お茶を飲み、横になる・・・・目から入る刺激を極力抑える為なのか?
李朝家具や屏風を美しく飾る背景を意図しているのか?
日本の書院造の繊細でカッチリしたのとは異なり
むしろ日本の「民芸」のようなザングリとした仕上げ
数百年前の
建具枠の内側まで紙を貼り込んで、
木枠を薄く目立たなくするデザインに
今日流行のデザインの原型を見た気がしました。

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